tegamiya’s diary

手紙屋のつぶやきです。

恩師の手紙

まだ新卒で就職して間も無いころ
会社がブラック企業だったことと
留学の夢が諦めきれず
恩師に相談したことがありました。

恩師はすぐに動いてくださり
約3ヶ月、月2通のペースで
準備などに関する手紙をくれました。

毎回、和紙のような便箋に
タイプで内容を打ち
最後に紺の万年筆でサイン。

端的にまとめられた数行の手紙。

手紙が届くたび
激務で病んだ心と体が
癒されていました。

 

留学先には
永住している先輩、働いている先輩など
数人いたのですが
皆、先生とはペンパル(笑)

先輩方と集うとき
いつも先生のことや手紙の話で
盛り上がります。

 

その先生も
昨年他界され
先生がくださった手紙は今
私の宝物になっています。

生存連絡という手紙に
書籍を添えて送ってくださったり
安否確認という名目で
年に一度皆で集まる会を
催してくださったり。

手紙がつなぐご縁。

 

私は今もそのご縁に支えられています。